2022/10/01

「ダークサンクチュアリ」の1週目(周回:61)に2人で向かいます。

未来の運命が絶対に変わらない世界とは、重厚なストーリーを持つRPGの世界のこと。

私がストーリー型RPGを次第に苦手になっていった最大の理由がコレ。与えられたキャラクターの役割とストーリーは変えられないのよね。そのように作られているのだから、どうやっても変わらないんだけど、ロールプレイがどこにも無いということに最後まで納得いかなかったな。”Reserved Playing Game” のことかな?

ストーリー型RPGが大好きだった時期ってのもあるのよ。それを今分析してみると、多分、善悪のことがまだよく分からなかった時期なんだと思う。世の中には善と悪があって、それが戦っているよ、みたいな漠然としたイメージを抱いていたのね。

実は、本当はそうではなく、このワールドにはおよそ77億パターンの善悪の概念が存在していて、それらが独立して判断し行動するという、想像を絶するバリエーションのあるシミュレーション世界だったってコトに気付いたとき、なぜ気付かなかったんだろうと思うと同時に、もしかしたらストーリー型RPGの存在は、その発見を遅らせる効果があるのではないかと思ってしまう。サンプル数1だし時間を戻さないと再現させることも不可能なので、どうにもならんけど。

一つのストーリーを与えるのではなく、ストーリーを自分で組み立てることができるRPGが望ましいのではないかと考えるようになってきた。開発のハードルは高いが、そうはいうもののストーリー重視のRPGのほうがむしろ高難度のような気もするし、決まったストーリーは提供せずに、ワールドとシステムを重視する形式に切り替えるのが良さそうに見える。

あと思ったのは、猫が主人公のゲームなら、最後まで猫を主役にするというのがどれほど難しく、しかしプレイヤーにとってはそれが最も重要なのに、これができていないゲームが非常に多い。(できているゲームはまだ見たことがない)

猫を動かして進めるゲームは最近結構増えてきているが、それらは最終的に猫とは直接関係ないところに話が発展してしまい、結果として(猫の行動や選択ではどうにもならなくて)猫がひどい目に遭ったり、第三勢力が出てきて主役が猫から別のものに交替してしまったり、あるいは”人化”して猫好きをぶち切れさせたりと、もうめちゃくちゃである。それもう別に猫じゃなくても、人を主人公にしてもAIロボを主人公にしてもストーリー成り立つじゃん。猫で釣ってプレイさせておいてからに……。まあ、よく考えれば確かにね。難しいよ、最後まで猫で通すのは。

リアルの猫の知能は2歳児(確実な値ではなく研究によりかなり幅はある)くらいなので、本当にそのままだと人(=プレイヤー)に馴染むストーリーを一切組み立てられないので、何かを変えないとゲームにならないってのはある。つまり、何かを(本物ではない)嘘にしないといけないってジレンマが存在する。

案1「猫の知能を引き上げる」、案2「実質的な主人公を交替させる」、案3「実は中身は元人間だったという設定にする」、案4「最終的にワールドの激変に翻弄されて(猫が)ひどい目にある」など……いずれの案も、ガチの猫好きにとっては閉口ものかもしれないが、心の広いプレイヤーは遊んでくれるのでアイディアとしては有効である。まあそれでも4番目はぶち切れると思うが、実際そのテのゲームはあるので困る。

やはり、定番だと何だと言われようとも、1番目の案が無難ではなかろうか……? いやだって考えてみようよ。2番目はそもそも猫でスタートする意味なくね? 猫の知能を引き上げない場合は、猫以外の相棒役を登場させる2番目の設定になりがちなんだけど、それはもう猫が主人公かと思わせて釣っているだけや。3番目は面白いかもしんないけど、いろいろな意味で反則な気はする。冷静に考えるとそれはもう猫ではないのでは、と言われてしまったらそこまでである。確かに猫じゃないな……。しかしその書きやすさ、お話の組み立てやすさからか、3番目はライトノベルに最も多い。4番目はバッドエンドだしプレイヤーがひっくり返るので無しだね。そりゃまあ驚くだろうけども、驚くと同時に困惑するに違いない。

知能を引き上げるとして、どこまで引き上げるかは悩み所である。この点は今でも考えている。幸いにして書き手の私が知能がそこまで高くないので、キャラクターの知能は書き手の知能を超えることはないため、高すぎる知能には決してならないので安心ではある。とはいうものの、出来る範囲の努力目標として、善悪の概念をなるべく消そうとは考えている。善悪を入れると、見た目は猫でも”人化”に近いことになってしまうので避けたいのだ。

また、述べるまでもないことだが、リアルの猫には(ほとんどの動物と同じように)善悪の概念は存在しない。これは、主人公を猫にするメリットでもある。善悪の概念なく、猫の目的のために行動することが最も自然な姿だからだ。例えば、あくまでも例えの話になるが、RPGのラスボスの本気の総攻撃によって王国の勇者パーティが敗北し、王国が壊滅しても、(知能を引き上げた)主人公の猫は逃げ延びる可能性が高い。プレイヤーの意思に反してラスボスに突撃したりすることもないので安心である。むしろ人類が全滅しても、ラスボスの飼い猫枠に入り込み幸せな生涯をおくるまである。

どこをゲームにするんだよって話は別の機会にしたい。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする